夏休み SONICMANIA 2018

今回の休みで夜に幕張メッセで開催されるソニックマニアに行くことなった。
真夜中の開催なので日が暮れてから向かった。
池袋でJと待ち合わせる事になった。Jはドラムをやっていた。そして私はギターをやっていたので、昔のバンド仲間といった所だ。
私は電車の中や歩いている時にビルエヴァンスを聴いていた。
ジャズのリズムにクラシックの素養があるエヴァンスの滑らかなメロディが、夜の街に溶け込んで行くように感じた。
InstagramのタイムラインにMadonnaが60歳のバースデイで若々しく笑っている。そのアンチエイジングは美魔女を超えてなんと言うのだろうか?

Jが少し遅れてきて、タバコが吸いと言ったので喫煙エリアに向かった。
お前も吸うか?と言われマルボロメンソールに火をつけた。久しぶりのタバコの煙が、肺から入り身体中に染み渡った。何故に夜のタバコは美味しく感じるのだろうか?
上に吐いた煙が一直線に吹き出し、やがて夜空へ散った。
Jはチェーンスモーカーなので早くも2本目を吸い始める。
美味そうにタバコを吸う隣の女性の肩から蝶々のタトゥーが見える。
それが目に入り突然チェーンスモーカーズのクローサーの歌詞が私の頭をよぎった。
Bite that tattoo on your shoulder
(きみの肩に彫られたタトゥーに噛み付く)
ここだけ読むと下品に聞こえるがPVで観ると綺麗に仕上がっているなどと考えていると、さぁ行こうかとJが2本目の火を消しながら言った。

我々は有楽町線に乗り込んだ。Jが向こうに着いたら友達が7〜8人いるけど構わないか?と聞いてきたので、私は構わないと言った。
何人いても観たい時には観たいステージへ1人でも行こうと最初から考えていたからだ。

到着すると年齢層高め、サブカル感少し高め、パリピ少なめの客層だと初見で感じた。


ここらは観た順に書きます。

入場すると既にコーネリアスが始めていたので後ろで観ることに。スターフルーツサーフライダーが映像とシンクロして綺麗だった。

隣のステージはCLEAN BANDITが始まる所だった。houseをベースにしたストリングスとヴォーカル。そして何と言っても音抜けが今回バンドの中では一番良く感じた。

色んな人と挨拶をしながら乾杯し、夜と音に酔い始めた頃NINE INCH NAILSが轟音と共に始まろうとしていた。
なんだかトレントレズナーは一回り大きくなってないか?
昔は華奢でゴシックなメイクをして今にも倒れそうな青年だったのに。
太ってるというより野球選手のような、ふっくらマッチョになっている感じだ。
昔の曲が多かったのでゆっくり後ろで見ていて、最後の曲ハートが妙に懐かしく、メロディを口ずさんだ。

Jとその友人は喫煙エリアに行き、私も一本もらった。既に涼しく海風もあり肌寒くなってきた、と同時に再び夜のタバコのうまい味が体にしみた。

離れたステージでGeorge Clinton & Parliament Funkadelicが大人数で始まっていた。
ジェームスブラウン亡きあとのラストファンクネスGeorge Clintonファンク大統領。
フルバンドにラッパー、シンガーダンサーと何人ステージにいるんだ?最初はクリントン大統領がどこにいるのか分からなかったぐらいだった。
クリントン大統領は少し歌って煽りを入れたら座ったりし、また再び立ち上がったり忙しそうだった。基本的曲周りのお弟子さん達?がステージを回してくれるし何よりそこにいるだけでレジェンド感満で存在感がある。
今回の中で一番楽しい雰囲気のライブだった。期待以上の盛り上がりを見せていたと思う。

MARSHMELLOは今回唯一のEDM勢としてこれも後ろでゆっくり観た。
ヒット曲満載で、バンドの音と違いDJの音は音が1つにまとまって飛んでくるように聞こえ、聴きやすかった。
16小節単位で展開して行くトラック、そしてマッシュアップ、リミックス、サンプリングと飽きがこなく観ていられた。
もちろん映像のリンクもバッチリだった。

MY BLOODY VALENTINE血染めのバレンタインは今回一番楽しみにしていたバンド。
もの凄いシューゲイザーノイズが突き刺さるようで、周りのお客さん達は指や手で耳を抑えているいる人が多かった。文字通り音が痛いのだ!
はっきり言ってドラムのリズム以外は、ノイズで歌もほとんど聞こえない。
もちろん意図してシューゲイザーノイズを出しているのだろうが、あまりにサイケデリック過ぎて途中で抜けだしてしまった。。。良かったには良かったんのが、、、
ソニックユースやノイズミュージックのライブを思い出した。

FLYING LOTUSはジャズプレイヤーのジョンコルトレーンを叔父に持つproducersでDJ。
今回は3D眼鏡をかけるとVJが飛び出てくるステージとなった。
音的にはマニアックだがお客は超満員。
トラップとグリッジノイズが続く。
VJは映画を見ているようで、立体的でサイケデリック!を感じた


帰りはJ達は私とは別の駅や車で帰るようだったので、1人だった。
幕張メッセを出て目の前に見えたのは、朝焼の太陽だった。もう朝かと思い駅へ向かう。
朝の京葉線から見える海岸は、生まれたての世界のように眩しかった。
朝日が反射する水平線。釣りをしている人。ディズニーランドの開園を待つ人。
眠気まなこで海岸を観ていたら新木場を二駅超えてしまった。
やれやれ、ただでさえ眠いのに、愚痴をこぼし新木場へと向かい帰宅した。
夏休みが終わった。f:id:jiro2622:20180819150957j:imagef:id:jiro2622:20180819151008j:imagef:id:jiro2622:20180819151019j:imagef:id:jiro2622:20180819151026j:image